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聖書ファンタジーとは?
聖書ファンタジーとは、聖書をあくまでも聖典・神の啓示の書として読み、聖書の世界観・価値観を全面的に受け入れたうえで、その世界線上に存在する人間性や人生観、文化、風俗、自然環境、経済などの天地万物を考察するために作られた創作ジャンルを指す。
「聖書が語る世界観・価値観の延長線上にある未来と人間性を思考する、仮想フィールド」のこと。
聖書ファンタジー作品は、聖書に記された神の啓示、福音、教理、世界観を“改変せずに”創作世界に適用し、物語として展開することを目的とする。
単なる宗教モチーフの引用ではなく、聖書を聖典と認め、その字義的な内容を信仰に基づいて受け止めた上で、創造的に拡張する姿勢が根幹にある。
従来のキリスト教的なモチーフを使っただけの聖書インスパイア・ファンタジーとは一線を画し、信仰者によるファンタジー創作を成立させることを目指す。
また、「聖書ファンタジー」は「千年王国ファンタジー」を包含するジャンルである。
上位概念として「神学ファンタジー」がある。
改定
公開
目次
聖書ファンタジーの成立要件
- 聖書を字義通りかつ神の啓示として受け止める立場に立脚していること。
- 神・救い・罪・再臨・創造・終末といった神学的テーマが、作品の構造に組み込まれていること。
- 世界観において、聖書の記述との神学的整合性が保たれていること。
- 「物語の面白さ」と「福音的厳密さ」のせめぎあいで描かれていること。
- 明示的な説教やプロパガンダに堕せず、あくまで“創作作品としての完成度”を目指していること。
関連する3つのジャンルの比較
聖書インスパイア・ファンタジー、聖書ファンタジー、神学ファンタジー
| 項目 | 聖書インスパイア・ファンタジー | 聖書ファンタジー | 神学ファンタジー |
| 定義レベル | 聖書の物語・象徴・人物・概念などにインスパイアされているが、神学的整合性・福音的枠組みの精査を目的としない創作物 | 字義通りの聖書解釈に基づき、聖書の世界観・価値観の延長線上にある物語世界 | 組織神学に基づき構築された体系的世界 |
| 神学的忠実度 | 低。 聖書っぽい要素が出るが、信仰的・神学的整合性は問わない | 中〜高聖書の物語、概念、象徴を物語の基盤とするが、教派間の解釈余地を許容する。 | 極限まで高い(組織神学に準拠) |
| 創作自由度 | 高。 聖書に明示的 or 暗示的なリファレンスがある(天使、創世、終末、罪と救い etc.)しかし、組織神学に準拠しない(独自宗教観OK、寓話OK、解釈の自由が広め) | 一部に余白あり(預言・異象の解釈次第) | 極めて制限的(ルールが組織神学をベースとする) |
| 目的 | エンターテインメント性や作者の自己表現を重視 | 聖書的世界観をフィクション化して楽しむ | 思弁的神学を物語によって吟味・証明する |
| 読者層 | ライトノベルやファンタジーが好きな一般読者 | キリスト教文化に興味・親しみのある層 | 福音派・神学愛好家・終末論オタク |
| ジャンル比喩 | ジャンル問わず・または横断的 | 一般的SF | ハードSF(ロジックの厳密性あり) |
Wry Wonders内での使用文脈
- 関連カテゴリ:ファンタニクル(幻想古典)・神学ファンタジー
- 推進プロジェクト:CREED.17(聖書ファンタジー創作17箇条)
- 代表活動:千年王国ファンタジー、幻想聖典エスキャトロギヤ





